飛行機好きのお砂場

WWⅡのヒコーキやパイロットについての愛にあふれた怪文書を書くブログです。

航空機紙工作日記【F16C block 50】

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いきなりだが、筆者にはささやかな趣味がある。

 

それが「紙工作」である。

 

要は、筆者が好きなもの・・・といえば察しは付くだろうが、WW2の飛行機を紙で作る謎の趣味がある。

 

 

まあ、紙工作というと若干しょぼい響きだと思うかも知れないが、どんなものかイメージしてもらうために過去作の一部をお見せすると・・・

 

↓これとか

 

Fw190D-9

 

 

あとこれ↓とか。

P51D

 

 

と、こういう感じで「紙工作」とは言っても

 

・できるだけ精密なモデリング

・かつ風防やランディングギアなども可動

・モーターを装備すればプロペラ回転も可能

 

 

・・・という「ガチ趣味」なのである。

 

 

なお、上記2つはかれこれ6~7年以上前の作品である(エッ!?、もうそんな昔なの?ウソだと言ってくれよぉぉぉ)

 

 

この趣味を始めたのはまだ筆者が小学生の時だったか。

 

その当時は段ボールを甲板に見立てて空母っぽいものを作り、そこに艦載機の絵を描いた段ボールの切れ端などを乗っけて遊んでいた。

 

そこで、段ボール空母の上に無造作に転がる適当な艦載機を見た筆者の父が、おもむろに厚紙やカッター、折り紙などを用意してなにやらこさえ始める。

 

厚紙に線を引き、カットしていき、それを折り曲げて翼らしきものを作っていく。

 

さらに胴体、尾翼と色々組み上げていった結果・・・

 

その「厚紙」は立体の「零戦」となっていた。

 

父も肩慣らし的に作ってくれた程度だったので、まだまだプラモ並とまでは行かないが、やろうと思えばそのくらいの精巧さも可能・・・

そんな可能性を感じさせるものだった。

 

※父本人は紫電改を作るつもりだったけど零戦っぽい形になったのでそのまま零戦ということに筆者がした(笑)

 

残念ながらもうその作品は現存していないが、筆者がこの趣味を始めたのは間違いなくこの事件がきっかけだったと言える。

プラモを買う金がないのも一因だったがw

 

 

すごい・・・工作ってここまで凄いことが出来るのか。

 

やべぇじゃん、俺もやりたい。

 

筆者は割と昔から図工だけは得意で、小学校時代になるが、図工展で表彰されてどこぞの施設で展示されたこともあった。

 

 

なので、その技術の延長・・・という感じで「これなら俺もできる」と思ったわけだ。

 

そうして最初に作った作品は、父の零戦に対抗(?)する形でF6Fだったことを今でも覚えている。

 

しょせん小坊時代の作品なので出来は大したものではなかったが、自分で作った作品というのはやはり感慨深いものがある。

 

その後も暇さえあれば色んな機種を作っては、それで遊んでいたものだ。

 

一番デカいものだと、B29(モーター4つ搭載)なども作ったことがあった(笑)

あまりにもデカくて強度を保つのが大変、保管も大変ではあったが・・・

 

 

その趣味は何だかんだで今まで続き、「今回の作品」より前に作ったのは、ちょうど6~7年前の「彗星」だった(こちらも残念ながら写真は現存していない)。

 

 

それ以後は何やかんや忙しくてなかなか作る暇も気力もなかったのだが・・・

 

 

そんな筆者の「創作熱」を再び呼び覚ました存在がある。

 

コルセア/紙工作(@Vought_F4U_)さん / Twitter

 

↑で是非彼のTLを見て欲しいのだが、とにかく凄いのだ。

塗装が適当だった筆者に対し、しっかりプラモ用塗料で色も塗られた精密な紙工作。

 

特に、彼が紙工作で作ったB17とP51を複数機並べた、堂々たる戦爆編隊。

 

これを見た筆者は「パチッ」と、まるでMW50噴射装置にスイッチを入れたかのごとく何かが急激に盛り上がってきたのを感じた。

 

 

だが、材料も工具も一切用意していない状態だったので「今すぐ何か作る」とはなかなかならなかったのである。

 

 

そんな感じで「熱」が盛り上がってきた中で迎えたGW。

 

筆者は怪夢を見る。

 

 

 

筆者はちょうど、DCSでF16パイロットにデビューしたばかりでその縁もあったのだろう。これはもう何かの運命としか思えないような夢だったのだ。

 

さらに、日頃ディスココミュニティでお世話になっているアカツキ

アカツキ@CFGC (@AkatsukiAeroSp1) / Twitter

の後押し突き上げもあって、筆者はついに動いてしまった。

 

百均ショップで色々調達してきたぜ・・・「材料」を・・・!

 

丁度夢でも見たので、久々の新作は「F16C(Block50)」と決まった。

 

 

 

製作開始から主翼

やると決めたはいいものの、そもそも筆者は第四世代ジェットを作ったことが全くない。

 

ジェットで作ったのはせいぜいMe262であり、あくまで大戦機を作るのがメインだったわけだ。

 

まずは、機体について知らなければならないし、また各部分をどういう風に、どの順番で作っていくかを決めねばならない。

 

レシプロの場合、

主翼と主脚」

「胴体後部および尾翼」

「操縦席とキャノピー」

「機首と付属装置」

 

・・・という感じである。

 

 

だが、ジェットというのはなかなか難しい。

 

レシプロと違ってエンジンが胴体後部についていたりするし、また主翼と胴体がそのまま繋がっているような独特な形状をしている。

 

これらを、どのようにパーツ分割していくべきか?

それらのパーツをどうやって接続していけば自然な形になるか?

 

 

まずはその大まかな計画を立てるため筆者が最初にやるのは、

 

「実機の写真やプラモ、また三面図の確認」

 

である。

 

こことここは分割できるなとか、

この部分を先に作っておくと楽だなとか、

色々考えることがあるのだ。

 

 

というわけで、今回は主翼を最初に作ることにした。

 

主翼は他のパーツ(胴体)をくっつけていく際のベースになるので、

レシプロでもやはり主翼から作ることが多かったわけだが、

今回もやはり主翼から作ったうえでそこをベースに

他の部分を作っていくのが効率的だと判断した。

 

 

まずは、図面からこういう型紙を切り出してみる。

 

F16の主翼は、大きな前縁フラップと、フラップとエルロンを兼ねるフラッペロンがある。

 

ただ厚紙を曲げて成型していけばいいレシプロに比べると、この構造がまず厄介だ。

 

上図のように型紙を切り出してみて、どういう風にパーツを分割するか考える。

 

 

そして型紙をベースに、主翼パーツを切り出して組み立てていく。

 

せっかくなので、動翼も分割パーツにしたうえ、爪楊枝と厚紙で作った簡易な蝶番を組み込んで若干動くようにしておいた。

 

 

 

 

胴体

F16は、胴体と主翼が一体化した「ブレンディットウイングボディ」という構造を持つ。

 

実機写真を見ると分かりやすいが、F16のようなジェットは胴体と主翼が曲線で繋がっており、一体化しているような見た目だ。

 

レシプロのような「主翼と胴体が別パーツ」というのがはっきり分かる構造ではない。

 

うーむ表現が難しいw

 

しかし!

この独特の形状を何とか再現したいと思って試行錯誤したのが以下の写真。

 

 

 

違いはほとんどないだろうが、この胴体上部パーツは、何度も作り直している。

 

曲げて実機のような曲線に曲げたときに「高さが足りない」「大きくし過ぎた」など失敗を繰り返し、何度も作ってようやく納得いく形になった。

 

 

なお、ネタとして給油口に鉛筆などを差し込めるようにしたかったが・・・

内部のエンジンやエアインテーク内部と干渉するので没になった。

 

 

 

ついでに水平尾翼や後部動翼も追加。

形になってきたんじゃないか?

 

 

ちなみに、ラダーやエルロンには↓のような蝶番構造を組み込み、ちょっとだけ動くようになっている。

 

 

全体がエレベーター(昇降舵)となっている水平尾翼

 

こちらも一応動かせるのだが、強度が安定しないので左右もう一つ穴を空けておいて、そこにピンを差し込めば2穴固定が出来るようにした。

 

↑この爪楊枝を引っこ抜けば尾翼も可動。



胴体前部(操縦席周辺)

作っていてある意味一番楽しい部分ではあるが、一番繊細な部分なので、薄紙で慎重に型紙を作ってテストしながら制作していく。

 

最終的にこんな感じに↓

 



DCSで親の顔より見た計器も!

 

また、キャノピーはもちろん開閉可能にしている。

 

ただ、キャノピーの素材をどうするか悩み中。

めんどくさいので後回しになった。

 

 

 

胴体下部とエンジン

胴体下部も作成。

 

 

エンジンも現状は着脱可能になっている。

 

エンジンやノズルは後で改めてディテールアップしていく予定。

 



ランディングギアの構造は、DCSなどを見ながら研究中だがなかなか骨が折れそうだ・・・

 

 

つづく

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